SHOWのベースになっていたSTORY☆ A Y U M I  A - L i v e

画家、イラストレーターA Y U M I のオフィシャルブログ。

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SHOWのベースになっていたSTORY☆

※これは24日に行われたSHOWのベースになっているKOHEI氏が書き下ろしたお話です。
前の記事『AYUMI EXHIBITION レポ#4』を見てからご覧下さい☆

DSC_2205_320.jpg

『虹』


「どう最近?なんかあった?」

『ん?まあ、色々。』

「なによ色々って~、聞かせてよ~。」

『今度、また今度ね。じゃ。』

友達の視線を背中に感じながら、

私は、

後ろ向きで手を振って、

その場を後にした。


他にも、

手を振って後にしたいもの・・・、

ならある。

まあ色々と。



今日も街は騒がしく、色々な人が行き交う。


少し太めな白人男性、

その横には、

まるで人形みたいな子供が二人。

いかにもな感じの黒人男性、

と歩くいかにもな感じの日本人女性。

私と色は似ているが、

どこか違う文化圏であろう観光客20~30人。

(なんか違う・・・。食べ物の違いかなあ?)

そんなことを考える私は、

何色に見えるのか・・・、

やっぱり黄色?

どこが?

あ、

あそこに全身グレーの宇宙人。

きっと誰も気づいてないか・・・。



(今日はこの辺で描くかな。)

私は、

雑踏の中の古いベンチに腰を下ろし、

鞄からスケッチブックと鉛筆、

アクリル絵の具を取り出した。

私は、

絵を描く。


特に理由はないけど、

自分の意志や感情を表現する方法が、

それしかなかった。

昔から。

だから、

何か悩んだり、

上手くいかないことがあったりする時は、

そのありのままを絵に描いて、

閉じ込めているんだと思う。

もちろん嬉しい時や、気分が良い時も。


まあ、そんなに深くは考えてないけど・・・。


最近は、

待ち行く人を描くのが好きで、

こうやって学校の帰り道や休みの日には、

街の中に(たぶん)溶け込んで、
人を描いてる。

さっきも言ったけど、

街は騒がしく、色々な人が行き交う。


「様々」じゃなくて、「色々」。


私には、

人にはもっと『色』があると思う。

白、黒、黄色、その他色々・・・?

それら以外に、

というかそれら抜きに。

もっともっと、

人それぞれ、その人個人の『色』があっていいと思う。

だから私は、

スケッチした人々を、

それこそ色々な『色』で塗る。

感じたままに。

その人の服装の配色のことじゃなくてね。
(その人自身には、
服装の配色ってのは大いに関係してるけど・・・。)

要は、

その人の内側から溢れ出てくる『色』ってのがある。

内面の、

繊細な、

誰にも知られないような感じの・・・。


ってわかるかな?

ああ、

わかりやすい言い方をするとこう。

「あの子、着てる服は白系が多いけど、
中身は黒いよね~。」

ってこと。

わかったでしょ?


ほら、そうこうあなたと喋ってる間にも、

何人か描き終えた。


私は、

その絵達をベンチに並べ、

目の前の自販機にホットコーヒーを買いに行った。

絵を並べるのは、

別に誰かに見せるためじゃなくて、

絵の具を乾かすためだけ。

見てくれてもいいけど、

何を描きたいかまでをわかってくれる人はいないよ・・・。


私は、

自販機にもたれて、

行き交う人の流れを見ていた。



その流れの中に、

一人の女の子が居た。

その子は、

まるで大きな川の中で、

その速い流れにも負けずに、

懸命に咲いてる小さな花に見えた。

その子は、

ベンチの前に立ち止まって、

私の描いた絵を不思議そうに見ていた。
私は、

思わず声をかけた。

『どうしたの?なにかおもしろいかな?』

「・・・。
この絵はお姉ちゃんが描いたの?」

『そうだよ~。変な絵でしょ。』

「うん、変。
だってみんな顔の色がおかしいよ。」

『そうでしょ~。
でもね、お姉ちゃんにはこう見えるんだよ。』

「へえ~。みんな宇宙人みたいに見えるんだね。
じゃあ、
私も変に見えてるの?」

『そうだね~。でも、
あなたは普通の子に見えるなあ。
まだ小さいから。』

「小さいから?
でも良かった~。私宇宙人じゃないもん。」

『はは、そうそう。良かったね~。』


「でも・・・、
お姉ちゃんは宇宙人だね。きっと。」


『?!・・・どうして??』
「だって、私にはそう見えるもん。」

『・・・。』


その子は、

そう言ってどこかへ行ってしまった・・・。


私は、

びっくりしたと同時に、

笑ってしまうくらい嬉しかった。

自分を見透かされた気がしたから・・・。

しかもあんなに小さな女の子に・・・。

私は、

苦笑いを隠しきれないまま、

ベンチに腰を下ろした。



ふと、

街の騒がしさの雰囲気が変わった気がして、

今日は一日中不機嫌そうだった空を見上げた。

パラパラ、パラパラと、

降り始めた小雨が時折見せるのは、

色々な、

それこそ色々な、

まるで絵に描いたような、

不思議な世界だった。



そんなことがあった次の日から、

変な事が起こり始めた。

私がいつものように絵を描いていると、

一人の女性が声をかけて来た。

「ちょっとすいません。」

『はい?どうかしましたか?』

「あの・・・、唐突で申し訳ないんですが・・・。」

『ええ、なんですか?』

「私のことはどう見えますか?あなたから見て。」

『え??どう・・っていうのは・・・?』

「いきなりで本当にすいません。
でも、あなたなら、
なにか言ってくれそうな気がして・・・。」

『・・・。』

「あなたには、私がどう見えますか?」


私は悩んだ・・・。

思考回路が、

驚きと戸惑いに支配されたのは一瞬、

ほんの一瞬。

私には、

この女性の質問の意味が、

すぐに理解出来たから。


私は、

初めて会った人、

というか「今」見ただけの人に、

こう言った。

『私には・・・、
あなたが、泣いているように見える。』

「・・・。」

『私は、あなたのことを何も知らない。
でも、決して外見だけでそう見えるんじゃなくて、
いや、たぶん外見だけならそうは見えない。
あなたはとても強そうな女性に見えるし、
そう思われようとしているだろうから。
でも、
あなたの内側の、
「心」?「本当のあなた」?
うまくは言えないけど、あなたの隠してるその部分。
私には、泣いてるように見えるよ。』

「・・・やっぱり、あの子の言った通りだ。
ありがとう。本当にありがとう。」

『え?ちょっと待って!
あの子って・・・?』



次の日も、その次の日も、

一日に一人、

なぜか必ず、

一日に一人、

誰かが私に話しかけてくるようになった。

絵に興味を持ってくれる人、

他愛もない世間話をしてくる人、

なぜか恋愛相談をしてくる人・・・、

色々なタイプの人が話しかけてきた。

そして、

その人達は皆、

最後に必ずこう言うんだ。


「あなたには、私がどう見えますか?」


私は、

もう一瞬も、

驚きや戸惑いに支配されることはなく、

少しだけ悩んで、

こう話し出すんだ。

『私には・・・、』

ってね。



例えば、

あるおとなしそうな女の子が居た。
一見おとなしそうだけど、
綺麗な顔立ちで、
とにかくよく笑う。
でも、
自分に自信なんてあるわけがないと、
自分自身に言い聞かせているような子だった。

私はその子にはこう言った。

『私には・・・、
あなたが、燃えているように見える。
それがなにかに対する「情熱」だとか、
「夢」とか「希望」とか、
簡単な言葉では表せないんだけど、
あなた自身には、
それがなんだかわかってるんでしょ?
きっと。
なら、それをもっと大事にすれば?』


こんな人も居た。
とても優しい雰囲気を出すその人は、
自分の影響で、
周りの人までもが暖かい気持ちになっていることなんて、
気付くはずのない人だった。
そんな自分の良さを疑いかけていたのかな。

だから私は、

『私には・・・、
あなたが、今のあなたそのものにしか見えない。
あなたはきっと着飾っていない。
それは服装のことを言ってるんじゃなくてね、
もっと深い部分でのこと。
「偽れない」「隠せない」って言うのはなんかマイナスだから、
「偽らない」「隠さない」って言うとかっこいいと思うよ。』

と言ったんだ。


この女性はわかりやすかったなあ。
その全身が黒で統一された服装は、
様々な経験と、
それによる自信で満ちあふれ、
弱みなど一つも無いと言い切ってしまうんだろう。
でも私は思った。

『私には・・・、
あなたが、幼い子にしか見えない。
真っ白なワンピースが似合う、かわいい女の子。
大人になることはそんなに怖い?
世間の「槍」がそんなに怖い?
でも、
本当に強い人なら、
らしくないし、必要の無い、
そんな「鎧」で自分を守ってるとさ、
いつか脱げなくなっちゃうよ?』

そう言ったらちょっと怒って帰っちゃったけど、

その仕草も幼い人だったなあ。


あ、

一番印象に残ってるのはあの人だな。

あの人は本当によく笑ってた。

テンションも高いし、声も大きい。
人を笑顔にするのが自分の役割かのように感じてるのかな。
とにかく明るい人だった。

でも、

私には、違って見えた。

だから私は言ったんだ。

『私には・・・、
あなたが、「孤独」に見える。
太陽の下を歩くあなた自身の「影」、
そこに本当のあなたが居そうな気がする。
あなたはそこから何を見てるのかはわからない。
けど、きっとその場所が好きなあなたを、
悪いとは思わない。
いずれ太陽が沈んで、影が無くなれば、
あなたは表に出てくるんだろうし、嫌々でも。
あなたにとっての太陽がなんなのか、
今度会えたら聞かせて欲しいかな。』

その人は、

やっぱり笑顔で、

明るく帰って行った。

私も、

笑顔で別れを告げたんだ。



そんな日が続いていた七日目。

そう、あの少女と出会って七日目。

私は、

あの少女のことを考えていた・・・。

というか、

気付いたら、

あの子が居た。

しかも、

この狭いベンチで隣に座ってた。

私の、

思考回路が驚きと戸惑いに支配されるとかされないとかの間、

その一瞬の間に、

私は、

少女に問いかけていた。


『あなたには、私がどう見える?』


少女は呆れたように言った。

「この前も言ったよ。宇宙人。」

『そっかそっか。そうだったね。ごめんごめん。』

「でも、この前とは少し違う。どうして?」

『どうして?それはこっちが聞きたいよ。』

「良い事でもあったの?」

『良い事かあ、よくわからないけど、
あなたと会った次の日から、
色々な人と出会って、色々なこと話したよ。
楽しかったのかもね。』

「ふ~ん。だからそんな『色』なんだね。」
『「色」?』

「うん。『色』。
この前にも見えたけど、
お姉ちゃんは『虹色宇宙人』。
この前はその色が変な並び方してたから怖かったけど、
今日のは綺麗。
綺麗な『虹』に見えるよ。」

『・・・あなた。誰?
まあ・・・、でもいっか。そんなことはね。
素直に、「ありがとう」って言いたいよ。
そんなこと言われたら、
ちょっと恥ずかしくてニヤニヤしちゃうけどね。
きっと、
この七日間で私自身も変わったんだね。
「虹」かあ、自分じゃ見えないのが悔しいなあ。

見てみたいなあ、自分の「色」とその「虹」。』

「・・・。
なに言ってんのお姉ちゃん?
だから私が見てるんでしょ。

私は・・・、

あなたなんだから・・・。」









さっき買ったはずのホットコーヒーはもう冷たくなっていたけど、

残りを喉に流し込んだ。

雨はすっかりあがったみたいで、

今日は出番の少なかった太陽が、

沈むのをじらしているように思えた。

私は、

ベンチに散らばった道具と、

並べていた五枚の絵を鞄に詰め込み、

ベンチから立ち上がった。

大きく伸びをして、

大きい口を開けてしまいそうなあくびを押し殺して、

少し涙目の私は、


『あ、「虹」。』


少し大きめな声で言ったんだ。

私の声に反応した人達が、

私の視線の先の空を見上げ、

首をかしげ、

そのままの流れで、

私の方を見る。

私は、

その疑問にも似た視線を背中に感じたくて、

もう歩き出していた。



私の言う『虹』が見えるのは空じゃないこと、

これを読んでるあなた達にはわかるでしょ?

でもやっぱり、

恥ずかしくてニヤニヤしちゃうから、

私は、

後ろ向きで手を振って、

その場を後にするんだよ。





KOHEI
[ 2009/06/09 00:05 ] ライブペイント | TB(0) | CM(4)
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2009/06/09 01:19 ] [ 編集 ]
そろそろじゃなくて一発で分かるっちゃ☆

私は「白い光のライン」ってほんと?

まっすぐ突き進む感じはあるけど、そんな洗練された感じはないと思ふ。

でも自分の色って・・・考えるとおもしろいね♪

守護霊が熊さんは「緑になりたい青」って感じかな。

また変わるのかもしれないけど、私には今そう見えてる☆
[ 2009/06/09 01:58 ] [ 編集 ]
おっ!この熊を見破るとはオヌシ出来るな!

洗練とかじゃなく
ん~何つーかこうすべての顔があるって言えば分かる?

俺に近い種類のようでまるで違う感じ…。

あっ!これだけは言える!
光って不思議と人間が近寄ってくるでしょ!
そんな感じ。
はたから見てると良く解るんだけどアユミちゃんを中心で集まって来てるやつらばかりしょ!

それだけ魅力=光に集まってきてるのでは…?

まっ!俺は別口の出会いだったかもしんないけど…。
なんてったて熊ですから!
ガーーーーーーーーーーーーーー!

真面目に闇が強い人間ほど集まってくると思うよ。
ただ闇が強い人間は近寄るけど眩しすぎて突っ込んで近寄ってこない!自分と違うから怖いんだよね。
一歩立ち止まちゃうかも。

アユミ選手はその辺 不思議と無い思う。
“ライン”だからすべてを照らしてる訳でも無いし光だけではなく暗い部分のスペースも空けてる所! そこがラインと思わせるだよね~。

やっぱ!光のラインの気がする。

俺の引き出しにもその辺ほしいな~。
何せ!雷神らしいっすから!
ゴロゴロ ピカッーーーーーーーーーーチュウ
ペカペカ!





ポケモンか?

[ 2009/06/09 19:20 ] [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2009/07/07 18:27 ] [ 編集 ]
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